柔道男子60キロ級の永山竜樹選手が、パリオリンピックの準々決勝でフランシスコ・ガリゴス(スペイン)選手に敗れました。
試合はガリゴス選手の1本勝ちが宣言されましたが、失神判定した審判に批判が殺到しています。
この記事では、永山竜樹さんを誤審したと言われているエリザベス・ゴンザレス審判について学歴や柔道・審判歴まで深堀りしてお届けします。
永山竜樹が敗れた準々決勝が物議
柔道男子60キロ級の永山竜樹選手が、7/27パリオリンピックの準々決勝でフランシスコ・ガリゴス(スペイン)選手と対戦しました。
結果はガブリエル選手の絞め技一本勝ちで、永山選手は敗退。
この試合が物議をかもしていて、審判の判定に批判の声があがっているんです。
問題となっている部分の動画がコチラ↓
柔道の永山竜樹、待てがかかるもスペイン選手が無視して数秒絞め続け、一本負けの謎判定で敗北。納得がいかず握手拒否で抗議するもブーイングで逆に悪者に。相手の反則負けで殺人未遂とも言われるが、スペイン人からは「無礼だ」「chinito(差別)」などの声だけ。正々堂々の精神は日本人にしかない pic.twitter.com/1qWfOWo2Zy
— ロアネア@最多情報源バズニュース (@roaneatan) July 27, 2024
ガリゴス選手が永山選手の首絞め
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審判が「待て」をかける
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「待て」がかかったので永山選手が力を抜く
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「待て」を聞かずガリゴス選手が絞め技を続ける
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永山選手が力を抜いて寝転んだら失神した?とみなされる
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審判がガリゴス選手の一本勝ちと判定
批判されているポイントをまとめると
ということになります。
会場からも、審判結果に大ブーイングの嵐…
永山選手も試合後しばらく畳から降りず、判定結果に抗議していました。
全日本柔道連盟の金野潤強化委員長も判定に抗議し、国際柔道連盟の関係者と映像を確認しながら話し合ったそうです。
しかし永山選手の一本負けという結果は覆りませんでした。
もうなんというか…相手選手もだけど審判やばいね
いったいどんな人が審判だったの?
では、次から審判はいったい誰だったのかを詳しく解説していきます。
永山竜樹を誤審・失神判定したのはエリザベスゴンザレス!
永山竜樹選手が失神したとみなし、ガリゴス選手に一本勝ち判定した審判はこの右端に写っている女性。
JudoInside.comにプロフィールが掲載されていました。
批判されている審判は、メキシコ人のエリザベス・ゴンザレスさんです。
プロフィール
名前:エリザベス・ゴンザレス・オロスコ
出身:メキシコ
生年月日:1987年4月21日
年齢:37歳(2024年7月時点)
最終学歴:チワワ大学(Universidad Autonoma de Chihuahua)
審判歴:18年
エリザベス・ゴンザレス・オロスコさんは、柔道分野でオリンピックに参加する最初のメキシコ人女性国際審判員です。
オリンピックの審判員の中で最年少で、現在37歳。
メキシコの審判としては5人目にあたります。
柔道との出会いは奇跡的で、高校生の時にたまたまコーチがエリザベスさんと同じ体重の人を探していたことがきっかけだそう。
最初は成績が悪かったものの、努力を重ねて全国大会優勝という目標を達成されています。
柔道の才能を開花させたんだね
オリンピックの国際審判員にまで登り詰めたエリザベスさんですが、審判の世界では「女性であること」や「メキシコ人であること」によって様々な困難に直面してきたそうです。
男尊女卑の考えが古くから根付いているメキシコで唯一の女性審判、肩身も狭そうです…
ただ、国際柔道連盟は実力主義で性別は関係ないので、エリザベスさんも審判として活躍することができました。
輝かしい学歴
CUCS(大学保健科学センター)で心理学の学士号 取得
チワワ大学で修士号2つ+博士号1つ 取得
エリザベス・ゴンサレスさんは、心理学の学士号、2つの修士号、そして博士号を取得した経歴を持つ人物です。
CUCS(Centro Universitario de Ciencias de la Salud・健康科学大学センター)は、メキシコのグアダラハラ大学に属する単科大学です。
グアダラハラ大学は、メキシコにある全大学の中で5位と難関校です!
さらにチワワ大学では、「大学での学生と教師の職業的アイデンティティ」について論文を書かれていました。
参考元:https://revistacaf.ucm.cl/article/view/258
このことから、おそらくチワワ大学でも心理学の分野を極めていたと予想できますね。
大学時代は、柔道の選手兼監督と学業の両立で多忙を極めていたことでしょう。
意外な審判歴
エリザベス・ゴンサレスさんは、オリンピック柔道審判員の中で最年少ですが、審判歴はなんと18年。
すでに選手として活躍していた学生時代の18歳の時に、審判を始めています。
2021年頃からは国際大会の審判を務めており、世界的な大会の審判経験も積めているといえます。
エリザベス・ゴンサレス国際大会の審判歴
日付 | イベント名 |
---|---|
2021/11/06 | グランドスラムバクー |
2021/11/28 | グランドスラムアブダビ |
2022/1/30 | ポルトガルグランプリ |
2022/6/5 | グランドスラムトビリシ |
2022/6/29 | グランドスラム ウランバートル |
2022/7/17 | ザグレブグランプリ |
2022/8/13 | 世界ジュニア選手権グアヤキル |
2022/10/23 | グランドスラムアブダビ |
2022/12/22 | IJFワールドマスターズエルサレム |
2023/1/29 | ポルトガルグランプリ |
2023/2/5 | グランドスラムパリ |
2023/5/13 | 世界選手権ドーハ |
2023/6/4 | グランプリドゥシャンベ |
今回の誤審騒動は、審判の経験の浅さからくるものとは考えにくいでしょう。
じゃあ、原因は差別…?オリンピックにそんなこと本当に起こるの…泣
誤審の真相は不明ですが、コロナ禍を機に激化したアジア人差別だったとしたら、スポーツの場でそんな理由はとても悲しく感じます。
エリザベス・ゴンザレスの今後の予定は?
エリザベス・ゴンザレス審判が今後どの試合を担当するのか気になります。
今のところエリザベス判事がどこの試合を担当するのか今後の予定は発表されていません。
が、柔道の試合は7/28~8/2まで予定されているので、他の階級で担当する可能性は十分あります。
次はこんな誤審がないことを祈るよ
エリザベス判事について、新たな情報が入り次第追記していきます。